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稲村堂作業日誌

科学雑誌を読む日々。

科学雑誌を読む

雑誌 『科学』(岩波書店)2003年10月号を書棚より引き抜いてくる。
特集は、「科学と言語」。 収録記事は以下のとおり:

 

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巻頭言 科学者とことば|木下是雄
討論 科学と日本語|養老孟司入來篤史・戎崎俊一・可知直毅・鳥海光弘・和達三樹
日本語改造論―論理的表現に耐える日本語を目指して|戎崎俊一
科学を語る言語―日本語と他言語からの考察|西江雅之
科学研究の道具としての日本語|小嶋稔
科学における日本語と英語―翻訳という視点から|若林ジュディー
科学のことばの禁欲主義|吉田夏彦
漢文で数学はできるか|小松彦三郎
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「日本語改造論」という記事では、日本語に関係代名詞を導入する提案がなされる。
〈新しい日本語の用法〉を発明しようという、言語学分野の研究者(あるいは詩人)は今日どこに存在するのか気になってくる。探してみる。

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今日のダーウィン

[1835年3月25日](航海1,185日目)

181年前の今日、ビーグル号航海中のC.D.(当時26歳)は、アンデス山脈中のメンドーサ近郊ルクサンの地への二日間におよぶ短期遠征について振り返っている。 

◉二日間の飽き飽きする旅の後に、ルクサンの村や川の周囲に生えているポプラや*やなぎ*の列が、遠くに見えたのは、胸のすく思いがあった。ここにつく少し前に、南方に、暗い赤味を帯びた褐色のでこぼこだらけの雲を見た。はじめは平原の大きな野火の煙かと思った。しかし、それはまもなく*いなご*の大群であることがわかった。この大群は北を指してとんでいた。 

――『ビーグル号航海記 中』 チャールズ・ダーウィン岩波文庫1960)p.235

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科学雑誌を読む

定期購読している『ネイチャー』 2016-03-03号が手元に届く。今週は17報の論文が掲載されている。タイトルは以下の通り。ハイライトと論文要旨を読んでいく(日本語で読むことができる)。

 

①がんゲノミクス: ゲノム解析から明らかになった膵臓がんの分子的サブタイプ

②がんの代謝: 高脂肪食は腸前駆細胞の幹細胞性と腫瘍発生性を高める

微生物学: 細菌の収縮性尾部構造のプライミングと重合

④構造生物学: BAM複合体による外膜タンパク質挿入の構造基盤

⑤高エネルギー宇宙物理学: 電波観測による1017~1017.5電子ボルトの宇宙線における大きな軽質量成分

⑥量子光学: 共振器によるスピン緩和の制御

⑦材料科学: すべりやすい非対称な突起上での凝縮

⑧化学: 高活性触媒の前駆体としての安定なアモルファス・ジョージャイト

⑨化学: ディールス・アルダー反応の静電触媒反応

地震学: 上盤プレートが2011年マグニチュード9.0東北沖地震地震時すべりを支配した

⑪進化生物学: 祖先的脊椎動物の脳の複雑な領域化を裏付ける円口類からの証拠

⑫進化生物学: キメラな原核生物起源を持つ宿主によるミトコンドリアの後期獲得

再生医療: ヒルシュスプルング病の細胞治療や創薬のためのヒトENS細胞系譜の誘導

⑭がんの代謝: 変異型Krasのコピー数は代謝の再プログラム化と治療感受性を決定する

⑮ウイルス学: コロナウイルスのスパイク糖タンパク質三量体の低温電子顕微鏡構造

⑯ウイルス学: ヒトコロナウイルスのスパイクタンパク質の融合前の構造

⑰構造生物学: 真核生物翻訳開始因子eIF2Bの結晶構造


http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/toc/531/7592/

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今日のダーウィン

[1835年3月7日]181年前の今日、ビーグル号航海中のC.D.(当時26歳)は、コンセプシオンの地を離れた船上にいる。

 

◉コンセプションには三日間とどまり、ヴァルパライソに向って出帆した。風は北だったので、暗くなるころ、ようやくコンセプション湾の入口に達した。陸にはすぐ近く、しかも霧がかかって来たので、碇を下した。間もなくアメリカの大きな捕鯨船がすぐ近く、船側に平行してあらわれた。アメリカ人が磯波の音を判別するために、水夫どもに静かにしろと怒鳴っているのが聞こえた。

――『ビーグル号航海記 中』 チャールズ・ダーウィン岩波文庫1960)p.212

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