稲村堂作業日誌

科学雑誌を読む日々。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『意識をめぐる冒険』のための地図 [008]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [008]『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第5章には、以下の文章が出てきます:〈フリードの指導の下、私の研究室のメンバーであるロドリゴ・キアン=クイロガ、ガブリエル・クレイマン、リラ・レディの三人は、非常…

『意識をめぐる冒険』のための地図 [007]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [007]【中学生・高校生のみなさんへのブックガイド】『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第2章では、著者である意識研究者クリストフ・コッホ氏の少年時代から研究者になるまでのプライベートな事実が述べられていま…

科学雑誌を読む

一昨日、外から帰ってくると、ポストに別冊日経サイエンス『系外惑星と銀河』が入っていた。「系外惑星」は「太陽系外惑星」の略。英語では、extrasolar planet。系外惑星への関心というのは、たぶんそこには生命体がいるんじゃないの? というところにある…

『意識をめぐる冒険』のための地図 [006]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [006] 『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第3章には、以下のような記述があります:〈意識状態は、朝の目覚めと同時に始まり、眠りに落ちるまで続く。眠っているときも、夢を見ているあいだは意識があるが、深い眠…

『意識をめぐる冒険』のための地図 [005]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [005]『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第2章で、〈関わっているニューロンの平均スパイク発火率はどれくらいか?〉という表現が出てきます(p.038)。ニューロン(神経細胞)が「発火する」といっても、なにも細…

『意識をめぐる冒険』のための地図 [004]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [004]『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第1章では、〈デービッド・チャルマースの言う「ゾンビ」はなぜ、現実の世界には存在しないのか?〉という文が出てきます(p.010)。この本では後の方(たとえば第3章)で…

『意識をめぐる冒険』のための地図 [003]

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [003]『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)の第3章では「ミラーテスト」が紹介されています(p.073)。鏡を使う実験なので「ミラー」テストです。動物が「鏡のなかの自分の姿が自分であると認識できるかどうか」を調べ…

『意識をめぐる冒険』

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [002]『意識をめぐる冒険』(岩波書店2014)(以下『冒険』)の著者クリストフ・コッホさんには別の邦訳書があります。『意識の探求―神経科学からのアプローチ』(以下『探求』)という上下巻の本で2006年に出ました。こ…

『意識をめぐる冒険』

●『意識をめぐる冒険』のための地図 [001]まずカバーの図版。『猫脳ゴルジ染色図譜』萬年甫(岩波書店1988)からのもののようです。近隣の公立図書館で所蔵を検索してみると…見つかりませんね。大学などの図書館には収蔵されているかも。書店でもこの本は見…